RPGのイベント制作とは、実に多彩な技術が要求されるものである。まずは台詞を考えるためには演劇の脚本を制作する技術、画面演出を構築するにはまずビジュアル要素としてマップチップとキャラセットの描画、それらを並べるための美術的要素、当然ツクールによるプログラミング技術、そしてテストプレーで”役者”となる歩行グラ達を動かす演出にはやはり演劇に通じる要素がある。更にBGMと効果音による音響効果がある。グループ制作でない限り、これらをほぼ全部一人でやらなければならない。かくして、誰でも気軽に(王道)RPGが制作できるというのがRPGツクールの売りであるが、追求すればするほど膨大な時間と高度な技術が要求されるものである。
ところで、上記の内容はRPG制作の中でもイベントに限定したものである。「月影の駅」では現在、システム的な要素は既に最終調整を繰り返すのみという状態で、構築自体は済んでいる。残された”工事”はラスボス戦以降のマルチENDの構築作業…すなわちイベントのみである。
イベント制作と一言でいえども、いざやってみると非常に手間のかかる作業であり、予想以上に難航しているのが現実である。もちろん台詞を適当に考えて歩行グラにもほとんど演技をさせなければ簡単に作れる。だが、ここはゲームのクライマックスである。終わり良ければ何とやらというが、終わりがぶざまではすべてが台無しになるというのもまた真実のようで…。というわけで8月公開予定だった「月影の駅」だが、当面は9月1〜2週にずれ込むことが閣議決定されたのであった。


