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架空国家創造物語2018[No.6042]

 公式サイトの名称が示す限り、当局は架空国家「月本國」及び架空地図の創造をメインに運営しても何ら違和感は無い。ていうかその方が自然かもしれない。2001年の開国以来、ツクールシリーズをメインに現代和風RPGを開発し続けてきたわけだが、そのゲームの舞台として設定されたのが月本國であることは今更の話である。
 ゲームの開発は佳境を迎えて完成間近のところで二転三転四転五転して、多忙続きで足踏みを繰り返しているが、完成まで大きな進展が無い限りこの場で報告することも無い。だけどブログには年中無休という呪縛が続いているため、連日グダグダな日記だけでは明後日な方向へ進むばかりである。今年も後半に突入した区切りもあり、ここらで軌道修正してみるか…ということで、とりあえずカテゴリーだけを新たに立てたわけであった。
 開国以来10年もの間、架空国家や架空地図を創造している人達はそれなりに居るとは思っていたものの、余所様のことは全く考えたことが無かった。それが大きく変わったのは、開国10周年を迎える直前辺りのことか…。まるで鎖国から解放されたような事件が起きたようだったが、それが月本國の設定を突き詰めるきっかけになったのは言うまでもない。
 今も正式なコミュニティーやオフでの活動は無いと思われるが、リンク集も存在して一応まとまった形にはなっているらしい。別に当局は余所と張り合うつもりも全然無いので、今まで通りのマイペースで作業を続けるのみである。

架空国家創造物語2018[No.6043]

 さて、作者の想像力によって架空地図が描画され、架空世界が創造されている。ではその世界の住人にとって、作者の立場はどう定義されるのか?いやはや、あまりに漠然とした問題提起をされたものである。そんなことは考えたことも無かった。まずはそれぞれの架空世界の元ネタとなる実在世界がどんなものかで、ある程度は導き出せるだろう。
 例えば王道RPGで定番の中世洋風世界ならばどうか?実在世界に元ネタがあるとすれば、ただ漠然と欧州の王国制の国家が挙がるだろう。だが、RPGツクールのユーザーやノベル作家が、いちいちそんなことを細かく考えることは無いかと思われる。
 世界観を想像するために実際に現地へ行くとしても、過去の古城や遺跡を巡るしかない。矛盾や不自然の無いように詳細設定しようものならば、図書館にこもって歴史書でも徹底的に調べるしかないだろう。現代の日本人にとっては、空間だけでなく時間軸もずれているわけである。徹底的に追求しようものならば、時代劇モノを創作するよりもずっと難易度が高いはずである。

架空国家創造物語2018[No.6044]

 もはや王道RPGの世界というのは、ただ漠然と中世洋風世界を元にしているというだけで、独特の世界観がテンプレートとして存在しているようなものである。実際は矛盾だらけで欧州人には怒られるかもしれないが、日本人が知ったことではない。そんなグローバルな創作に適した世界に対して、それぞれの作者が都合よく引っ掻き回そうが、なんでもアリアリで許されてしまうのだろう。
 作者の一存ですべて都合よく創造された世界の住人からしてみれば、作者は”創造神”でしかないと思われる。だけどその手の創作物に突然作者が”神”として登場しようものならば、プレーヤーも読者も引いてしまうのではないか…!?実際には”真の黒幕”や”影”として位置付けられてしまっても、形式上は存在を消さなければなるまい。決して表舞台に登場してはいけないのが、この世界の創作物における流儀なのかもしれない。

架空国家創造物語2018[No.6045]

 月本國は実在の日本を元に創造している。日本人にとっては、ごく身近なリアル現代社会なわけである。そして今更ながら、作者は日本在住の日本人である。異国の世界観を設定するのとは違って、そこのところの面倒な手間はほとんど無い。
 空間的な設定に関しては、わざわざ文献を調べる必要も無い。それぞれの土地を訪れては、目の前に広がる空間をそのまま架空世界の元ネタとしてアレンジしている。一方、時間軸に関しては、生まれる前の様子はもちろん直接見たことは無い。そこは過去の映像や文献に頼るしかないだろう。だけど、歴史を長々と細かく設定することは、今のところ考えていない。地形設定では重要となる、大合併前の数十年前の自治体の区割り程度にとどまるだろう。
 広い意味で、月本國はファンタジー世界の一つである。だが、ごく身近な世界を設定するとなっては、常にリアルさが求められ、リアルを意識してしまう。とはいえ、現実世界を完璧なまでにバカ正直に再現するだけでよいのか?そこは作者として常に悩むところなのである。

架空国家創造物語2018[No.6046]

 改めて今回の問題提起は、架空世界の住人から見た作者の立場である。何でもアリアリな完全なるファンタジー世界であれば、創造神として崇められるほどの存在になり得るかもしれない。又は、現実世界を超越するような理想的な政策を講じて住人が平和に暮らしているならば、総理大臣クラスの御立派な存在になり得るかもしれない。そこのところは架空世界の方向性によりけりだろう。いずれの例も作者が現実とは異なるオリジナリティーあふれる世界を創造し、それが架空世界に平和をもたらすのであれば、確かにそういう流れになるのかもしれない。
 しかしながら、月本國の作者の立場としては、とてもそんな仰々しい存在ではないと断言しておく。苦し紛れに自称するならば、今はとりあえずタダのクリエーターとでもさせて頂きたい。それ以上の答えはちょっと見つかりそうに無い。
 その決定的な理由は、月本國の住人の誰もが平和に暮らしていないことにある。地図や地形はオリジナルで描いているとしても、自然災害の発生度は現実世界に準ずる。政治経済や社会情勢は、全般的に現実世界を流用している。果たして現実世界の住人の誰もが平和な暮らしを実感できているかどうか?それは聞くまでもあるまい…。

架空国家創造物語2018[No.6047]

 バカ正直にリアルを再現していれば、それなりにリアルな架空世界の創造は簡単である。昔はその方針で作業を進めていたものだった。だが、今はそうでもないところがある。それはオリジナリティーに欠けるという意味もあるが、作者が現実世界で面白くないと思う要素まで、架空世界へ持って行きたくないのである。
 確かに膨大な作業量を効率よく消化するためには、何もかもバカ正直にリアルさを追求した方が合理的ではある。だが、それでは作者自身が作業をしていて面白くない。ただでさえ地味で単調な作業の繰り返しなのに、余計にダルくなってしまうではないか……。
 とはいえ、そこで作者の一存によってオリジナルを入れたとして、架空世界の秩序が保てるかどうか?又は現実世界とのギャップが広がりやしないか?そういう懸念は常にある。これらを前提として検討した上で、現実世界にも存在すると仮定してみて、矛盾や違和感が生じないだろうと判断すればOKということで進めることにする。ざっくり判断するならば、科学的な理論で可能と思われればアリということか…。

架空国家創造物語2018[No.6048]

 現在は地図の描画と自治体の設定と交通網の整備ぐらいしか済んでいない。ここまでの段階において、作者の一存で現実世界とは異なる設定をしている要素はいくつか存在する。更に詳細設定を詰めていけば、まだ増えていくかもしれない。ここで具体例をいくつか挙げてみるが、既に過去ログで詳細を突き詰めている要素もあるので、そこはざっと流す場合もある。
 まずは市町村名の設定である。正直これは地形に由来することが多いので、もっと地形設定を細かく突き詰めた後に考えた方が適切ではないかと思う。だけど領土を設定しないことには地形設定に取り掛かれないこともあり、そこは自治体内の町名・字名や駅名の設定へ持ち越すことにしよう。
 …で、一体これのどこが作者の一存で現実世界と異なるのか?公式サイトのデータベースをざっと眺めて頂いて、現実世界と比べればピンと来るかもしれない。勘のいい人ならば、決定的な要素が二つほどあぶり出るだろう。

架空国家創造物語2018[No.6049]

 一つ目は、仮名地名が圧倒的に少ない。具体的には植草県さつき市・佐野県たのくに市の2つだけである。歴史上は近い時期にこの順番で相次いで誕生した。だが、前者が前代未聞だったことで世間は賛否両論、立て続けに後者の登場であまりにも稚拙なネーミングということで世間から糾弾され、以後は全く登場しなくなった…という設定である。少し解説すると、前者は市内で五月・皐月の表記が混在していたことで多少許された。だが、後者は田前・田奥・田後を総称した広域を指す名称であり、田前に属する大都の人間からしてみれば、ちょっとけしからん…という感情が今も根強いのだろう。尚、田州電鉄たのくに線の名称は、ここの市制施行以前からあったものである。
 二つ目は、主要地域に隣接して東西南北を付けただけのような、安易なネーミングがほとんど無い。都会府北大都市はこの例にストライクで命中するものの、やはり制定時にはその稚拙さに世間から糾弾された…らしい。かくして、領土が広過ぎてネーミングの元を得にくい北方道は実在の北海道と同様に多いものの、それ以外は無い知恵を絞って、既存の地名と極力かぶらないように一つ一つ名付けたのである。

架空国家創造物語2018[No.6050]

 結局のところ、最近の実在世界で多用されているような、安易で稚拙なネーミングセンスを作者は好まない…というのが、これにて明確になったはずである。だけどそれを言ってしまったら、月本國発祥の地とされる形・立体・色の三県に関して、稚拙過ぎて反論できなくなってしまうのではないか!?
 確かにこれらに属する地名の数々は、別の意味で小学生レベルの稚拙なネーミングセンスであることは、今更ながら認めざるを得ない。とはいえ、月本國の設定がここから始まったことは事実であり、その長い歴史と伝統を未来へ継ぐためには、作者自身の戒めとして永遠に刻んでおかなければなるまい…ということにしておく。後から変えられた部分は可能な限り変えたし、町名や字名は多数が未設定なわけで、そこは紙に書いていた時代の地図から秘密裏に直してしまうとしよう。
 となると、作者の好むネーミングとはいかなる方向性か?ざっくり答えるならば、名前を一目見て「訪れたくなる」「住みたくなる」「かっこいい」…そんな感覚に少しでもなれば即採用である。実際すべての地名をそのセンスで考え出すのは難しいが、後は実在の固有名詞の知識をどれだけ詰め込めるかであろう。現に多くの地名がそこから拝借しているわけで、オリジナルで生み出された地名は非常に少ないのである。

架空国家創造物語2018[No.6051]

 続いては交通網の設定であるが、まずは全国的に設定が住んでいる鉄道網の話から取り掛かる。ざっと見る限り、整備新幹線開業後の並行在来線には、第三セクターの路線が存在しない。実在世界では、採算性に応じて切り捨てたり残したりと混在しているが、つぎはぎだらけの路線図を見ていると経営者の腹黒さや政治家の陰謀が伝わってくる。作者はそれが酷く気に入らないので、月本國では旧国鉄が民営化したGRがそのまま全路線を直営で維持している。
 しかしながら、旅客輸送のメインを新幹線に譲ったとあっては、そのまま維持するのは厳しい区間も多かろう。そこは過去ログでも議論したことがあるので、補足程度にしておく。
 例えば輸送密度に応じて、従来は複線だった区間を単線にして維持費を削減した。これは実在世界の歴史上、丹那トンネル開通後の熱海経由に東海道本線を譲った現在の御殿場線で行われた。そして、沿線人口の多い主要都市近郊で、大手私鉄並みに駅の数を大幅に増やして近距離輸送を強化した。これも実在世界では、仙山線が国鉄時代に比べて駅が激増した。いずれも月本國では並行在来線に導入している。他には1時間に1本程度しか走らない新幹線区間はフル規格でも単線にしているが、それはオリジナルである。

架空国家創造物語2018[No.6052]

 並行在来線に限らずとも、旧国鉄から民営化された在来線の中でも、特に長距離に及ぶ幹線は、私鉄に比べると全体的に駅間が長い。一部の例外を除くとしても、その理由は沿線に街が無くて利用客の需要が無いからか?市街地が続くのに延々と駅が無い区間は車窓から普通に見られるわけだから、実はそうでもないのである。
 その理由は、列車の性能に依存することによる。昔の旅客列車は先頭の機関車が後ろの客車を引っ張るのが普通だった。今でも貨物列車は機関車が貨車の長い列を引っ張るわけだが、客車にも貨車にも動力は無い。これだと発進・停止に長い距離を要してしまうし、勾配上だと更に負荷がかかる。編成も長いわけだし、細長い平地にしか駅が作れないとなると、駅間もある程度の距離が必要になる。
 新幹線開業も遠距離の貨物輸送が継続しているならば、停車可能な駅は昔のまま限られる。とはいえ、今の旅客列車は客車に直接動力が付いているので、どんな場所からでも容易に発進・停止が可能である。その性能ならば、短距離だろうが勾配上だろうが旅客限定の駅は作れるだろう。もはや遠距離の高速輸送は新幹線に譲ったわけだから、その後は中・近距離輸送に特化した構造に変えて、地域密着型の路線にするべきである。市街地で必要以上に駅間が長いままでは、線路沿いの住民から無視され続けるだけではないか…。

架空国家創造物語2018[No.6053]

 公共交通機関では、他に空港の場所が設定されている。航路は需要や気候に応じて常に変わるものなので、わざわざ線を引く必要は無かろう。
 公式サイトの地図では、漠然と空港の位置を定めているだけに過ぎない。だが、リメイク中の地図では、もう少し突き詰めて設定されている。それは、鉄道や高速道路とのアクセスの向上である。微妙に空港の位置を線路や高速道路に近付けたり、既存の路線から支線を引っ張ったりしている。道路網はまだ設定が不完全なので作業は中途半端だが、特に近くに鉄道が通っている場合には、かなり強引に新線を引いたりつなげたりして、意図的にアクセスを強化している。
 空港と鉄道とのアクセス強化は、実在世界でも行われているので、何もためらうことは無かろう。とはいえ、月本國では実在世界以上に強化している箇所が多い。鉄道が離れているならば、市街地まで幹線道路を整備して、直通の路線バスを通せば現実的だろう。
 だけど発着便数の少ない地方空港の場合、鉄道の本数を増やす必要も無いわけで、線路に近くなければ無理せずにバスで十分かと思われる。飛行機の運航は天候に左右されやすいので、完璧に定時に発着することは少ない。毎回接続を図って鉄道を運行するのは難しいだろうから、ある程度発着便数の多い空港でないと現実的ではないだろう。

架空国家創造物語2018[No.6054]

 道路網の設定は現時点で高速道路と一般国道に限られているので、今後のリメイクでは直される可能性もある。大まかな道筋はそのまま維持する方針であるが、改めて見る限り、もっと煮詰めたい箇所も多い。
 そもそも一般国道は、1つの路線番号につきたった1本と決まっているのか?それは間違いである。新規に制定された当初はそうかもしれないが、交通事情の変化によって後からバイパスが建設された場合、バイパス開通後に既存の道路はどういう扱いになるか?バイパスの方に同じ番号が割り振られたならば、複数の線を地図上に引かなければならなくなる。
 又は別の状態に変更されるとなると、どの結果が考えられるか?別の路線番号に変更されるか、都道府県道か市町村道に格下げされるか、又は道路そのものが廃道となって閉鎖されるか…である。

架空国家創造物語2018[No.6055]

 リメイクでは、今後道路網の設定をどこまで突き詰めるか?高速道路・一般国道の後で、都道府県道までは全路線の設定を施す予定である。市町村道まで全部やってしまうときりが無いが、土地がスカスカで何も無いようなド田舎ならば、必要に応じて適度に施すものとする。
 だけどこの計画を進めるに当たって、重大な問題が発生する。1px=100mという縮尺では、人口密度の高い都市部にもなると、わずか1pxだろうと多くの情報が集中し過ぎてしまう。高速道路の直下に一般国道が並行して、更に地下鉄が通っているような区間はどうする!?隣接するpxに他の路線が接近しようものならば、もはや収拾が付かなくなってしまう。かくして、1枚の地図上に他の設定も含めて全部描くことは、もはや不可能と断言する。

架空国家創造物語2018[No.6056]

 それぞれの設定作業は、レイヤー別に完全分業している。全部重ねるとビジュアル的に支離滅裂になってしまうので、作業中は不要な情報を非表示にしておかなければ支障が出てしまう。
 将来的に完成した地図をサイトで公開する場合、レイヤー別に表示を限定させるようなスクリプトの技術があれば便利かもしれない。とはいえ、現時点でその技術は確立できていない。同じ座標に何枚も画像を重ねると容量もかなり膨大になるので、いくら高速回線が当たり前の時代といっても、読み込みに時間がかかってしまうだろう。
 だけどやはり縮尺を大きくしないことには、すべての情報を正確な座標に記録することは難しい。そこで以前からその具体策を模索していたのだが、この連載を始めたのがきっかけで、いよいよ試験的に描画作業が始められた。仕事の繁忙期はとりあえず一段落したところなので、ゲームのリメイク作業と並行してぼちぼち進んでいるところである。
管理人

ごとりん

  • 著者:ごとりん
  •  現実的世界観のRPG開発と普及を目指して、日々の生活で戦闘を続ける貧乏クリエーター。このブログの毎日更新が途切れない限り、無事に生存しているものと関知して下さい。
Simulation Country GAPAN 月本國


現代和風RPG「月影の駅」
 RPGツクール2000製フリーウェア。駅から始まり駅で終わる人間模様。オトナのドライな難易度につきお子様は十分御注意あれ。

「Made in GAPAN 歩 ~Ayumu~」
 2D-RPG向け歩行グラフィック合成ソフト。当局開発の32規格8方向部品セット他、一般的な部品セットも利用可能。各使用環境に合わせた既存素材の組み直しや、顔グラ等の合成もOK。
(上記の管理人画像はこれで合成したものです。)

 「月本國」では、2D-RPG向け現代和風素材の無償配布の他、開国(平成13年12月16日)~平成17年2月28日までの過去ログ「旧月本国政府広報」を扱っています。
 又、連載物「RPG制作雑記」「徒然なる200x裏技集」(↓のカテゴリーで★が付いているもの)等のwardファイル版過去ログを扱っています。このblogの過去ログが読みにくい場合は是非御利用下さい。
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